2009年08月18日

情味 醍醐味

先日、ふとしたことから、
再放送の「剣客商売」を観た。

それ以来、周回遅れを自覚しながらも
「剣客商売」にはまった。

原作は、池波正太郎の同名小説。

秋山小兵衛という、六十に近い年寄りの剣客が主人公。
四十も年の離れたおはるを妻にしている。
先妻との間に大治郎という息子がいて、彼は、剣一筋に生きる真面目一方の青年。

父と義母と息子の関り方、言葉つかいが余韻として心に残ったのです。

私好みの『人との関り方』だからと思う。

父が息子を思う 息子が父を思う その慎み深さが記憶に残るのです。

父親の秋山小兵衛は、「花も実もある」人柄で

世の中は、白黒だけでない味わいを見せていて、情味も備わっているけれど、筋も通っている。

こういうたたずまいが粋というのでしょうね。

息子に対して、「女っけのないおぬしがそんな気の利いたことをよく思いついたな」という下りでは、

息子が涼しげな顔で「近くによき手本がありますので・・。」

さりげなくて、実によろしい。



そして、剣客商売が好きだった 亡き父の居た風景を思い出す。






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Posted by ギャラリーアルテ at 14:09│Comments(0)日々のこと
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