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Posted by あしたさぬき.JP at

2009年08月04日

「Wish You Were Here」

瀬戸内海は古くより、交通の大動脈でした。海のほうが人やものやお金が集まったところでした。塩飽本島は、その歴史的背景を丹念に見て行かないと、アート作品は地域の中で関係性を持てないでしょう。 
設置された作品を周遊鑑賞させるスタイルのアートプロジェクトとAIRの形で、作家が一定期間滞在して地域の人と交流する中でなんらかのアクションを起こし、または痕跡や記憶を遺すというスタイルとは明らかな目的や効果の違いがあるとおもいます。

3年前、本島では記憶に残るが作品は遺さない。まず島の人々から歴史や暮らしについて様々なことを伺う、そして交流する ということを基本に考えました。小説家をレジデンスアーティストとして選んだのもそういう意味からです。

そしてこれからは、ふれあい茶屋を再生することが大目的で、その後アートから様々な提案を行いたいと考えます。
まずは菜園づくり、アーティスト・イン・ファームと考えています。島では自分たちの食材を確保することからはじまりますから。モノがない不自由を体験しましたが、かえって充実した別の価値の豊かさを感じました。
自然の中で暮らすと、生命力が蘇るようでした。都市型の美術はここでは意味がありません。現代アートが都市の文化であるとしたら、地方からのアートとはなにかを考えています。農業はいろんな可能性を持っています。
今の日本では、ある意味未開の産業(というより歪な産業)ですから、芸術分野からのアプローチは非常におもしろいと思います。
農業者が思ってもいなかったような可能性があるとおもうのです。

テーマ 「Wish You Were Here」-あなたがここにいてほしい-。
あなたとは、アーティストであり、ここに訪れる人々であり、地域の住民です。

  


Posted by ギャラリーアルテ at 17:17Comments(0)塩飽本島