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2009年06月02日

科学が変わると社会が変わる

讃岐ののんびりした世界は、もしかしたら、生物のまあまあの世界なのかと感じた。その時私が少し変わったような気がする。
科学が変わると社会が変わる

社会の価値観が大きく変わっている。
20世紀は科学が社会の基礎となって、その上に文化や国家戦略、様々な学問の研究が進められた。その科学は、一部分を取り出して、その中で起こることを分析して、それを全体にあてはめるという要素分析の手法で世界をモデル化して、抽象化し、整ったものとして理解してきた。それは科学の対象ではないという言い方で、科学で解明できない世界が膨大に広がっていた。
バイオヒストリーの第一人者中村桂子さんは、それを「きれいにととのえられるところだけを対象にしてきた。」と語っている。

普遍性を求めるあまり、単純化しすぎてきた科学の潮流があって、アートの世界でも「普遍性」が標榜された。
そして均質な単調な美を美として評価してきた。

カオスやフラクタルなどの複雑系の概念は生物の世界のように多様で変化に富むことを示唆している。この知の概念が土台になる社会は、20世紀とは大きく変わっているはず。複雑系の定義は「複雑なものを単純化せずに受け入れる。細かく分断しても単純にならないこと。」だそうである。
科学は変化しています。
絶対とか不変という概念は人間が生み出した価値で、自然・地球的な考え方ではない。

バイオヒストリー「生命誌」という新しい学問を社会の土台として見ると、文化や経済や暮らしの様式が異なって見える。DNA研究から見える生命の歴史。感じる。アートも変わっている。

生命の歴史を見ることから未来は、導かれるのだろうか。

町の活性化、地域とアートに有効な視点になりそうだと感じた。
原理主義で凝り固まった宗教者に歴史に立ち戻ることは、復古ではないと考えてもらいたい。
紛争や貧困を克服できる世界に、生物の世界は、利己ではなくて利他の世界だそう。
それが生物多様性ということか 。




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Posted by ギャラリーアルテ at 16:21│Comments(0)art
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