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2010年03月13日

古風なる生活

今日は10時から、道の掃除・・・

まきちゃんが、朝7:40分の船で来てくれるから、6時に起きて、玄関を開けておいた。

昨夜から猫が二階に入っているようで、どんどんとうるさい。

どこから入るのだろう。現代の家屋は猫がもぐりこめる隙間はないが

伝建地区の建物は、江戸時代から明治・大正期の家屋だから

実につくりが簡単である。床板は一枚の板その上に畳を敷いている。

二階は踏み床になっていて、これも一枚。

エアコンが無い時代、このつくりで夏の暑さをしのぐことができるのだろう。

実家も日本家屋だった。玄関の土間は、15M四方くらいあって、天井がとても高く

夏はひんやりとして涼しかった。

隣の吉田さんが、「まきちゃんだけ出てくれたらええよ。あんたは、仕事しなさい!」って

お言葉に従って、考え事をする。。共同体の相互扶助が生きている場所・・笠島。

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いずれの島の人々も、土地に縛られずに、外に飛び出すエネルギーを持っていたようだ。

塩飽大工、長府大工、一旦は島を離れ、そして晩年を島に戻ってすごす。

都市や内陸部に暮らす人々よりも、異なるスケールで日本を見ることになっただろう。

そして、己の輪郭をきちんと捉えていた。私が知る限りでは、明治生まれの祖父がそうだった。

寺に生まれ、中学生のとき九州の寺で一時修行をしたと話していた。夏友人と中四国を歩いたとも。

情報化社会といっても、地方を肌身で見ずには、偏狭な国家感しか育たないのではないか。

宮本常一は、「海と島の世界を歩けば、『ひとつの日本』では説明できないものをおのずと抱え込んでしまう」と語っている。

この人の凄さは、その過剰なまでの みるあるくきく という態度でしか見えてこない世界が間違いなくあることを示し、

しかも比較するという民俗学の方法にある。

相対化

異質に見えるものが、よその土地の民俗と繫がることで、全く別の風景が作り出せる。

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過疎で 遅れた離島と見ると、まず何も見えてこないだろう。







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Posted by ギャラリーアルテ at 10:26│Comments(0)art
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