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2010年03月12日

「無字社会の日本」である

宮本常一

人間でいちばんおもしろく、かつ人間らしいのは泥棒と乞食だ

宮本はこうした日本人たちが実は村をつくっていったのだと見ている。

宮本常一とは どのような人だったのか 

民俗学といえば 柳田国男が第一人者と受け止められていますが 宮本常一がいた。 二人の違いは 象牙の塔に籠もり文献相手の研究に従事した柳田国男に対し 宮本常一は 離島や山間僻地を中心に日本列島を自分の足で広く歩きまわり漂泊民や被差別民を取材し研究した点にあります。 文化には「記録の文化」と「記憶の文化」があり 解読可能な「記録の文化」を民俗学として研究したのが柳田国男であり 語り継がれた解読不可能な「記憶の文化」(無字社会」を現地で見聞し調査したのが宮本常一の民俗学ということになります。


記憶・・・

宮本常一は 亡くなる3年前の1978年に次のように書いています。

「私は長い間歩き続けてきた。 そして多くの人に会い 多くのものを見てきた。 その長い道程の中で考え続けた一つは 進歩とは何であろうか 発展とは何であろうかということであった。 すべてが進歩しているのであろうか。 進歩に対する迷信が 退歩しつつあるものをも進歩と誤解し 時にはそれが人間だけでなく生きとし生けるものを絶滅にさえ向かわしめつつあるのではないかと思うことがある。 進歩のかげに退歩しつつあるものを見定めてゆくことこそ 我々に課せられている最も重要な課題ではないかと思う」



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Posted by ギャラリーアルテ at 03:36│Comments(0)art
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