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2010年11月09日

人間の運命

只今は私は、笠島のアルテに一人、何ヶ月ぶりかのひっそりとした時間をすごしている。

夏の猛暑は思い出となり、冬の寒さが日ごとにますこの頃。

今日の瀬戸内の海はというと、冬の寒風で白波がたち、小さな高速艇は、左右に大きく

傾き、波が窓にザブンザブンと打ち付ける中の航行だった。

日中2便は運行取りやめとなっていた。「このまま20分もジェットコースター状態は

勘弁してよ。」と思わず言ってみても、乗り込んでしまったのだから、仕方がない。

咸臨丸は35日間が荒波だったと記録にあったが、さぞかし不安だったろう

などと考えて過ごした。

先日11月6日松宮硝子さんが笠島を離れ、作家の滞在制作はひとまず終了した。

展覧会は11月28日まで、私は、あと数十日は、まだまだ月火の休みを返上したかたちで

ひたすら咸臨丸ランチづくりとギャラリー業務に追われる日々が続く。

 本当に10月は、多忙な月だった。月火の休みが取れぬまま、11月になだれ込んだ。

さらには咸臨丸150周年記念の行事もあって多くの人々が笠島やアルテを訪ねてくださるが、

そのため、11月7日まで全く休暇をとることが出来ないまま、

笠島に滞在することになってしまったのだ。

さらに、7月からの作家との日々のやりとり主にドタバタであるが、

ブログにアップできなかったことは、悔しい限り。

多忙の始まりは、大倉邸に3.4日滞在して笠島を描きたいという人々だった。

ついては食事の方をアルテでよろしく頼みたい。

10日の展覧会を目前に控え、通常でも早朝から訪れる人々の対応に

終始し、ただでもギャラリー業務が滞っているのに・・。

お客様は、刺激的な人々であって、

肉体的にはきつい日々だったが、精神的には緊張感が楽しかった。

そのお一人から先日11月5日一冊の本が贈られてきた。

「よど号」事件三十年目の真実 対策本部事務局長の回想
島田滋敏/著
出版社名 草思社
というものだった。

島田さんは、昨年笠島を訪れていただいた白金台にお住まいの某社長のご友人。

その某社長、東京で笠島や笠島に移転したアルテを皆さんに

薦めてくださるものだから、島田さんが、興味を持ってくださって、

以来のご縁の方。

島田滋敏 さんは、S45年、「よど号」事件の当時、日航の対策本部事務局長として、

陣頭指揮をとられた方。 福岡での給油後、ピョンヤンに向けて飛び立ったはずの

「よど号」はなぜ、ソウル金浦空港に降りたのか。「金浦偽装着陸」について

当時は語ることが出来なかった事件の真実について、

当事者であるからこそ、30年後の今語ることに胸つかれる。

様々な想いが巡る。

また石田機長のその後の人生の変化を知ることとなった。

人間の運命というものを考える。

改めて、一期一会を深く胸に刻む。

時間は常に流れてゆく。

その瞬間に燃焼できているか。

怠惰に過ごしていないか。








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Posted by ギャラリーアルテ at 19:32│Comments(0)art
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